<ネタバレ>所謂、スポコン映画ではない。
トレーニングにせっせと励んだ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>所謂、スポコン映画ではない。
トレーニングにせっせと励んだり、強力で憎たらしいライバルといがみあったりするようなシーンはほとんどないし、試合のシーンもあんまりない。
どちらかというと、家族の話が主題の人間ドラマの要素が主。
主人公のボクサーより、ベイルさん演じるやんちゃなバカ兄貴や、派手なガンコママや、強気な彼女がワチャワチャやっていて、本人不在の場外乱闘が楽しい。
映画の観客すらも、彼より周りの人々に興味を惹かれてしまい、全然目立たない主人公は叫ぶ。
「闘うのは僕なのに!!」
要するにそういう映画なのだ。そんな周りの人に振り回される主人公が、どうやって自分の主張を通すのか。独り立ちするのか、はたまた他の道を選ぶのか・・・っていう。
家族は、最大の味方ではあるんだけど、時として最大の足枷になるよね!
っていう難しい問題をボクシングを通して、時にシリアスに時にコミカルに、魅力的に描ききっているのがこの映画の旨味。
音楽の使い方とかも好きだ。