<ネタバレ>拷問される側の苦痛を描くだけでなく、拷問する側がどんどん追い .. >(続きを読む)
<ネタバレ>拷問される側の苦痛を描くだけでなく、拷問する側がどんどん追いつめられて、
疲弊していき、時に投げやりになっちゃったりするのが描かれているところが面白い。
「犯罪者と言えど、拷問するのは、どうかと思いますよ・・・」
というところから、こちらの気持ちはスタートするんだけど、徐々に拷問する側に感情移入する気持ちにさせるような構成が巧みで、怖い。
終盤は、切に「もう、吐いちゃえ! 頼むから吐いてくれ!!こっちだって、好きでこんなことしてるんじゃないんだ!!」って思った。
「これから、どんなヒドイことするの!?」的な緊迫感、緊張感がずっと持続しているので、観終わった頃にはヘロヘロ。登場人物達は、アン・モスさん以外普通には見えないが、狂人はいない。皆、冷静に自分の立場や、色んな事を考えた上で、ある種「道徳的」に行動しているのに、こんな事になってしまうのが、逆に怖かったりする。
ハッキリとした答えを用意しないながらも、驚かされる終盤からラストまでは相当に秀逸。