<ネタバレ>これはただの犯罪映画ではない。
チームメンバーのほとんどが .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>これはただの犯罪映画ではない。
チームメンバーのほとんどが陰気。どう見ても、作戦が成功する気がしない。
特筆すべきは、妻夫木くんの眼の死にっぷり。孤独で、人生に価値を見いだせてはいないが、自殺することに肯定的ではない。登場人物の多くは、死に場所を探している。全てが希薄である。
「仲間」という言葉すら虚しく響く。似たもの同士なんとなくつるんで、人生をどこかに捨ててしまいたいだけなのではないか。
それに相反する浅野さんの変な明るさ、饒舌さ。嫁も子もいるのに、なぜ危険を犯すのか。ロマンを追い求めたがるただのバカにも見える。桐谷演ずる野田も奥行きがないキャラクターではある。この二人こそがラストああなるのは、必然だったのか。
あっさりと命を落としていく彼らに、何を思えばいいのだろう。
彼らの死を誰が本当に悲しむのだろうか。本作を見た帰路で、何だかとても悲しくなって、ちょっぴり死にたい気持ちになってしまった。[良:1票]