<ネタバレ>期待に違わぬ快作で得した気分。現実と虚構、悲喜劇の混ざり加減 .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>期待に違わぬ快作で得した気分。現実と虚構、悲喜劇の混ざり加減が絶妙。主人公が自分の無謀さから偶然手にした特殊能力が、「鉄の骨格と無痛覚:プチ・ウルヴァリン」なところもシニカルで面白い。ヒットガールが人気あるのは分かるが、自分としては主人公の彼女の方が魅力的だった。現在の普通の米国女子はあんな感じなのかなと。悪役側も含めて登場人物の心情や今に至る裏側が丹念に描かれており、感情移入し易い。暴力的ではあるが、心地よいカタルシスを味わった後の、美しい朝日のラストシーンは癒される。ただ、ヒーロー=正義を為す者は、自分が思う主観的な正義を実践する傾向が強く、その正義は必ずしも万人の正義ではないのだなということを強く感じた。また、リンチや子供による大量虐殺など、容赦ない暴力シーンが取り沙汰されているが、それは普通の人間の所業こそがえげつないものなのだ、ということではないだろうか?兎にも角にも、なかなかの秀作であることは間違いない。続編もできるそうなので、そちらも必ず観たい。[良:1票]