マーベル・ヒーローズ第二期『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウ .. >(続きを読む)[良:1票]
マーベル・ヒーローズ第二期『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』。お馴染みのヒーロー達が一同に会す、お祭り映画の二作目。冒頭のヒュドラ基地の攻撃シーンから興奮必至。アベンジャーズのヒーロー同士の連携攻撃も発揮され、彼らのパワーアップを感じられる。
また、南アフリカで初めて闘うこととなる「双子の強化人間」の能力に苦戦する面々。最高の魅せ場は「ハルクvsハルクバスター」!精神支配により暴走させられたハルクと、対ハルク兵器として開発されたアーマー装着型アイアンマンの本気の殴り合いは燃える。天才として心を通せ互いを認めていた二人だからこそのこのシーンだ。また、ウルトロンによるラスト間際のあの「巨大物体」落下作戦の防衛線は迫力満点で、のめり込んで観てしまった。このようにアクションは大幅にパワーアップして申し分ない。...のだが、物語の面はイマイチ。まず、トニー・スタークとブルース・バナーが産み出してしまった「自己進化する人工知能」ウルトロンとの対決を中心に考えてみると、根源的な脅威はアベンジャーズ自身ではないかと思う。ウルトロンは「平和のために人類を滅ぼす」という原則・原理に従って、飽くまで「平和」を実現しようとしていただけだ。本作のアベンジャーズはウルトロンに出し抜かれてばかりで、彼らは自分たちが起こした「大事故」に対し「尻拭い」をしているのみなのだ。アベンジャーズは、市民を守るため不可抗力とはいえ、大規模な破壊を繰り広げた挙句、あの「巨大物体」は消滅。彼らは市民を救出してはいるが、そもそも関係のなかった市民が何千人死に、怪我をし、財産を失ったことか。市民が普通の生活に戻れるまで、どのくらいの期間がかかるのだろうか?まあ「ヒーロー」たちは、そんなことは百も承知で脅威から地球と市民を守るために戦っているのであろうが。本作は「アベンジャーズの存在意義」を問うているかのようだ。この辺の矛盾点というか、アベンジャーズによる街の破壊描写ばかり見せられた点が、今一つスッキリしない部分なのだろう。もっと、何も考えずにアクションだけ見たいものだ。[良:1票]