チーフ助監督となっている黒澤明が脚本、撮影、編集を担当した実 .. >(続きを読む)
チーフ助監督となっている黒澤明が脚本、撮影、編集を担当した実質的な監督処女作。そのせいか、弟を見送るために馬で駆けるシーンや祭りの泥臭い迫力など、後の黒澤作品の香りが感じられる。ただ冗漫なシーンや聞き取りづらいセリフ(分かりづらい東北弁ということを考慮しても)、暗すぎる画面(フィルムの状態も悪かったにしても)など黒澤作品の短所も随所に見受けられ、正直、2時間9分は長すぎ。1時間40分にしていれば傑作になっていたのでは。