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<ネタバレ>実験というより、一つの方法による実証っていう感じがするけどがかなり引き込まれた。
そもそも有名ファーストフード店の栄養成分て公表されているので、結末に向かっていくに従い誰もが言いたかったことを代弁していくことになっている感じ。
栄養成分を見れば、肥満の原因が内容ではなく量にあるということがわかるのだが、そういうことをすっ飛ばして食べ物を買ってしまうことはよくあり、意外と批難的でもないように感じてくる。カロリーの想定が大きすぎる、とにかく3食食べ続ける、運動しないなど、なにを証明したいのかよくわからないところが、これが逆に一方的にマックを否定しようとしていないという態度表明にも思える。
この映画を観て、アメリカ人が皆大げさで極端で頭がよくないというイメージ通りであったという感想を持つ人も多いかと思うが、実際はこんなに極端で大げさな人間を演じるアメリカ人はアカデミー賞のドキュメンタリー部門にノミネートしてしまうほどまれであり、事実ではない。
裁判を起こした肥満の姉妹であっても、一方的にマクドナルドに責任をかぶせて裁判まで起こしたあげく国際的に知られ、ドキュメンタリー映画まで作られてしまう例はごくまれであることは考えなくてもすぐわかる。
この映画の終盤でも何となく表現されているように、ファーストフードが毒物を売っているわけではなく「便利なものの食い過ぎがいけないんだろ」ということと、それがわからない一部の人間にも「簡単に過剰供給してしまう態度」が問題である。このことは現地人に日本人以上に繊細にレビューされている。
イメージや敵意が先行した結果としてこの映画の結論的な部分を誤って受け止めてしまわないように気をつけたい。そういえば日本的健康愛好者的視点も気分の良いものではないように思うが、アメリカに茶化されないのは日本の存在感の低さだろうか。キャッチーなくらい気持ち悪いのに。[良:1票]