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<ネタバレ>映像はびっくりするぐらい綺麗ですね。光の表現なんかは最高だと思います。冒頭の、幼いふたりが出会うシーンなんかは、非常にわくわくさせられました。一方のストーリーは、至ってシンプル。見せ方によってはもっとせつなく感じられたと思うのですが、自分の感覚には合いませんでした。まず、全体のトーンというか、主人公の雰囲気が暗すぎるのが気になりました。あれだけ暗いと、いかにも「俺って辛いんだよな」と言われている感じがして、客観的には冷めてしまいます。二話目の明るく振る舞っている女の子の失恋の方が、よほど悲しく思えました。あと、ちょこちょこ挟まれる主人公のモノローグも気になりました。心理描写やストーリー進行に、モノローグが多用されている事自体個人的には好きではないのですが、なかでも「洗面所のハブラシに」「携帯電話の履歴に」など、いかにもありふれたものを羅列しましたよ的なポエム調のモノローグにはかなり閉口させられました。『One more time,One more chance』が流れるラストはよかったので、同曲のおそろしく長いPVと考えれば、まあ納得のいく作品ではあります。