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<ネタバレ>絵画というものに取り憑かれたように魅せられたひとりの男の物語。描きたいものがなんなのかは分からないまま、それでも何かを描き続けようとする姿が、滑稽でせつなかったです。主人公の人生が大きく三つの時期に分けて語られていますが、やっぱり一番おもしろかったのは、北野監督自ら演じた熟年期でした。画商のアドバイスを鵜呑みにして、夫婦でめちゃくちゃな絵を描き続けるさまは、かなり哀愁漂ってました。また、芸術家特有の爆発的なエネルギーが描かれている一方で、死が隣り合わせに描かれているのも興味深いです。ラストの落としどころは平凡な気もしますが、彼の一生を思うと、じんわり胸に沁みいりました。あと、主人公は成長に応じて骨格かわりすぎでしょう(笑)