<ネタバレ>作品全体から感じたことは主人公の仏頂面が醸す奥ゆかしい空気。 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>作品全体から感じたことは主人公の仏頂面が醸す奥ゆかしい空気。武家社会の未婚婦女子の標準ってあんな感じだったのかな。表情の少なさが効果的でした(笑)。時代劇に現代劇的な言葉遣いや慣習を安易に持ち込むことが多い昨今の風潮のなかで、これは武士の時代の話だという感じがしました。モチロン実際には知らない時代なので、演出のひとつとして楽しんだということです。
タイトルは「花のあと」だけど、中味は「花のまえ」の青春の一コマ。家庭に入ってからは出来ないことをやっちゃった~ってことだと思います。主人公の「花盛り」はあのダンナに産まされた七人(だったかな…)の子育てだったのでしょう。子供たちをバシバシと剣術で鍛えつつも、繊細な気遣いを怠らなかった肝っ玉母さんを想像します。そんな想像が膨らむからこそ、「花のあと」の回想として綴られる物語に彼女の人生を感じました。