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<ネタバレ>原作が持っている「熱」みたいなものは伝わって来ました。ハードな描写が臆せずに放り込んであり、キャスカのサービスカット(?)もたくさんあります。演出は前作に引き続きレベルが高く、原作を良く知る人にも映像化を楽しめる要素はあると思います。端折られたエピソードも多いけど、この映画化が原作に追い付くつもりならば、これくらいのスピードで行かないと息切れするでしょう。逆に、映画を観たことが原作を手にする契機になるなら、その方はラッキーだという考え方もあると思います。
ただ、キャスカ以外の「鷹の団」の面子とガッツの絡みはもう少し見たかったです。特に見たくもないコルカスの皮肉ばかりが目立っていました。もたつきを覚えたダンスシーンを削っても取り上げるべきだったと思います。
ガッツの「他人の夢に乗っからない」という信条はグリフィスがもたらしたもので、それが二人を分かち、後の運命的な展開へと繋がって行きます。物語的には序章の切っ掛けに過ぎないのだけど、これだけでも充分に見応えがあるテーマになっている。「ベルセルク」が多くのファンを獲得している所以は、やはりこの「黄金時代」の出色の出来映えにあるのだと思いました。