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<ネタバレ>前作から5年を経て平成シリーズの2作目となった今作は、前作とは打って変わって良い出来だった。監督が違うと映画はやっぱり違うものになるということを確認させてくれた作品だ。ストーリーの展開は速いけれど余計な台詞が無く繋ぎ方が上手で破綻しない。超能力児童たちがいっせいにゴジラの絵を掲げる演出は拍手もの。ビオランテの醜悪な風貌の中に女性の意識が潜んでいるという設定が物語を重く深くしています(まぁ、それが沢口靖子なんだけど…)。部分的に使われた伊福部音楽も、自分の耳にはゴジラ映画とセットになっているので、来た来た来た~って感じで興奮させてくれます。ゴジラとビオランテの決着戦は重量感があって体を硬くして見入りました。自衛隊には敢闘賞をあげたいです。ひとつ難を言えば、ゴジラ細胞をめぐるスパイ戦の描写が妙に素人っぽくて軽いことかな。平成シリーズではこれが一番でしょう。