<ネタバレ>大学時代、友人たちと褒めたり貶したりした懐かしい作品。大友克 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>大学時代、友人たちと褒めたり貶したりした懐かしい作品。大友克洋やキース・エマーソンの起用など、角川アニメの第一弾として話題作りには余念が無かったけど首を傾げるようなシーンも多々あって、仲間内で突っ込んで楽しみました。大きくは、東丈の覚醒編と幻魔との対決編に分かれるストーリー。前半は青春映画のノリで所々に痒い描写があるけど、個人的にはりんたろう氏らしい拘った絵作りは良かったと思う。後半は、先兵のような幻魔を3体やっつけただけで地球が救われたとするお気楽さに失速する。知世ちゃんの声優も随分と浮いてました。ラストの幻魔との対決シーンは往年のアニメファンの多くが特筆する金田伊功氏が作画を担当していて、そこだけはやはり目を瞠る。無機的な素材をダイナミックな構図とメリハリを効かせた動きで、まさに生きているように見せる独特の創造性はいまだに強いオリジナリティを発揮していた。私にとって本作の価値はこのシーンの作画に尽きますね。ちなみに、かつて平井和正の「幻魔大戦」を文庫で20巻くらいまで読んだが、主人公の東丈が作中で失踪したまま作品も未完でトンズラされました・・・。