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<ネタバレ>監督の主観による(当時の)カッコ良さをダイジェストした自慰作品です。家(しかも屋内)にプールあるし、ジムもあるし、お約束のように壁はコンクリート打ちっ放し。ああいうのが流行り始めた頃だったと思います。演出はとても素人っぽく、映画としてのレベルは低い。例えば、ロードレースで転倒から逆転するような筋書きにするのなら、そこでもっと盛り上げるべきでしょう。あっさりトップグループに追い付いたら転倒の意味が無くなりますよ。二輪の世界選手権がテレビで放送されるようになったのは本作のしばらく後でしたから、当時の走り屋さんたちには目新しく映ったことでしょう。平忠彦を起用したレースシーンは実際に迫力ありました。でも、たくさん使い過ぎ。半分もあれば十分だったと思う。製作陣がストーリーそっちのけでライディング描写に酔ってしまった感じです。ちなみに、金持ちの女を落としてレース資金にすることが「汚れ」だったのだと思いますが、そんな感覚は無くなりましたね。今ならフツーに営業行為のひとつでしょう。誰にでも出来ることじゃないし。