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<ネタバレ>たぶんルブランの「ルパン対ホームズ」へのオマージュ的意味合いがこの企画にはあったのだろう。栗貫ルパンはとっくに見捨てているがルパンもコナンも大好きだった私はなんの期待もせず見たのがよかったのだろう。まあまあという印象を受けた。多くのファンが期待したであろう「両雄の火花散る知恵比べ」という危ない橋を渡らずに「コナンの事件にたまたまルパンが絡んだ」という無難な手法は納得させられた。また平次や哀ちゃん、少年探偵団等の二次的キャラが無駄に登場しないのも好感が持てた(黒の組織が実はルパンと・・なんて悪夢的な事になってたらどうしようかと思った)。しかし肝心のストーリーや演出はやはりむつかしかったのだろう。途中まではダルかったし蘭そっくりの王女様という「王子とコジキ」的な設定もなんだかなという感じ(個人的に蘭は全然好きなキャラではないのでクドく感じた)。これだけ濃いキャラを平等に動かすのもちょっとムリだったみたいだし・・・とはいえ、ルパンが本格的に登場してからはさすがにシマってたしラスト何分かはなかなか見応えあったかなと思う。特にコナンの声にルパンが合わせる件等は少し意表を突かれた感じでよかった。細かい事を言い出すとキリがないが(オープニングはもう少しカッコよくならなかったのかな)、どう作っても非難轟々必至のこの企画を作り切った勇気に私も敬意を表します。まあ一種のお祭りという事で・・・(この分だとありそうな第2弾はもう少しハードボイルド且つお洒落に決めて欲しいけど)