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<ネタバレ>監督は1作目のポール・バーホーベンではなく、エド・ニューマイヤー。1作目と2作目で脚本を手がけた人物で、本作が初監督作品となる。
バーホーベンの魅力は、その悪ふざけにあった。エロ、グロ、皮肉、批判が同じ重さを持っていた。しかし本作では、まじめに風刺をしてしまったところに、ニューマイヤーの勘違いがある。
スターシップ・トゥルーパーズのテーマは、その混沌にある。物語が軍国主義を笑う一方、主人公のリコには戦わなくてはならない理由があった。こうした2つの主張を、甲乙付けずにそのままぶつけたところに1作目の凄さはあった。エロ、グロ、皮肉、批判が同じ重さであるが故に、主張にリアルな重さを感じることができた。
だが本作は、手垢のついた主義主張が何度もリピートされ、いかにも説教くさい。せっかくの見せ場のアクションシーンが、妙な登場人物の乱入で邪魔されたりもする。
1作目の主人公リコの復活はファンにとって嬉しい限りだ。パワード・スーツにも心躍らせることだろう。ニューマイヤーには、そういったファンの気持ちを、もっともっと汲み取って欲しかった。