<ネタバレ>セルジオ・レオーネとクリント・イーストウッドによる“ドル箱三 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>セルジオ・レオーネとクリント・イーストウッドによる“ドル箱三部作”の一作目。内容は黒澤明の『用心棒』ソックリそのまま。『用心棒』が面白いんだから設定、シナリオそのままの本作もどうしたってかなりの面白さになる。イーストウッドはメチャクチャかっこいいし、ラストの拳銃vsライフル対決も伏線の張り方も含めてなかなかいい。それでも『用心棒』には劣っちゃうかな~、と思うのはユーモアが欠けているから。三船敏郎のどこか可愛らしい感じがあってこそ、おじいちゃんがあそこまで味方してくれる事にも説得力があるわけだし、キャラクター的にもかっこいい一辺倒じゃない魅力が生まれるのに。
とは言え、レオーネは本作でもそんな細かい事をすっ飛ばすくらいかっこいいショットを見せてくれる。ラストの決闘のシーンだ。せっかく棺桶屋のじいちゃんがくれたダイナマイトを無意味にドカーン!と爆破する。そんなに出ないだろってくらい煙の中からイーストウッドが現れるあの瞬間。ふわ~っと風に流されていく煙の動きが素晴らし過ぎるのだ。堪らない! あとエンニオ・モリコーネもこの頃から既に素晴らしかったねえ。