<ネタバレ>原作は一通り読んでましたが、ただ今となっては潤覚えの状態。だ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>原作は一通り読んでましたが、ただ今となっては潤覚えの状態。だからか?自分はそこそこ楽しめてしまいました。まず客観的には、原作を知らない人にとっては楽しめない作品でしょう。と言うのは、巻数で言ってもあの深いお話を凝縮してみせる訳で、特に時系列が前後する展開にはついて行けないだろうと言う理由がひとつ。そして、それ以上に、漫画ではあれ程に「“ともだち”って一体だれなの?」そこに辿り着くまで浮かび上がる幾つもの謎に、単行本を大人買いをする外無い程にのめり込んでいったあの感覚が、この実写では全く蘇ってこなかったこと。全く知らない方が観て、果たしてどこに面白みを覚えるだろう?また、漫画にハマった人には概ね、原作をなぞっただけの物足りない(せめて、カンナの特別な力を予見させるシーンは、もっとね…)内容でしょう。別に、映画なりの新しい解釈とか脚本なんかは僕は望まない。ほんと単純に、あのワクワク感の追求一点に絞って撮って欲しかった。キャストは申し分無い(特にケンヂ良かったです。付け焼刃のギタープレイを除いて)、と思う。音楽は冒頭のT-REXだけ、実際にこの実写に流れただけでゾワっときたが…、クライマックス時のあの軽~いロックは何なんだあれ?ロックの魂ってどの辺に???今を卑下する対象としてナイトメアを出したのはいいけども。正直、堤監督に決まった時は相当にがっかりした。オッチョの銃撃戦のシーンなんかは「恋愛寫眞」のラストを思い出させた、最悪。でもね、根本的にそんな不安な面持ちで観てしまったからか、周りから聞こえる程に駄作では無いと思えてしまった。だからちょっと高い点数をあげたい、望み薄でも続編に期待を込めて。