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原作やミュージカル版に関しての予備知識は皆無の状態で鑑賞。う~ん、これは…。気になった点を箇条書きにすると、
①ジャベール役(ラッセル・クロウ)の歌唱力。
②ソプラノ・テノールによる高音を鳴らす歌ばかりで、低音が充実していない。
③楽曲のパターンが限られており、似たような歌が多い。
④(これは鑑賞環境のせいかもしれないが)映像が薄暗く、見づらい。
⑤視覚的に「おっ」となるシーンが少ない。冒頭の船を引くシーンとバリケードのために家具を落とすシーン位か。
⑥ストーリーの流れや感情の揺れ動きをほぼ全て歌詞で語ってしまうため、観客に想像の余地がほとんど与えられない。ジャベールの死んだ理由くらいか。
総括すると、どうしようもなく見所のないダメ映画では決してない。良い歌も沢山ある。ただ、映画全体のトーンや楽曲に変化が少なく、冒頭から「夢やぶれて」の熱唱までに映画世界に入り込めないとラスト5分まで退屈な時間を過ごすことになると思う。ミュージカルや歌に興味のない人はなおさら。ラスト5分だけは満点の出来だと思う。[良:1票]