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<ネタバレ>簡単に言えばミッキー・ロークがあまりにも辛い"男の意地"を見せる映画。女性には中々理解されにくいテーマをマリサ・トメイ演じるパムを通じて表現できている点が素晴らしく感じた。レスラーは自分の体を痛みつけてまでリングに立つ。歳を取り、肉体が悲鳴を上げても戦い続ける。それが自分である証明なのだから。これはストリッパーのパムにも共通する点だ。客からは「俺の母親みたいだ」と茶化され、ステージで踊っても誰も自分を観てくれない。それでも子どもを育てる為に踊り続ける。
ここまで似通っている二人が結ばれないのは悲しすぎる現実だ。しかし結ばれると彼等は彼等では無くなってしまう。よくプロレスを「所詮は見世物、嘘のドラマだろ?」とか「わざわざ痛い思いして何が面白いんだ?」と評価する人がいる。でも自分が自分であるために何も恐れずに舞台に立つ彼等を馬鹿にする権利は誰も持っていない筈だ。