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<ネタバレ>松本人志が神の存在になる過程を態々90分もかけて描いた問題作。映画でもって自分を神にしちゃうって、どんだけ自己愛が強い人なんでしょうねぇ。結論から言うと恐らくやりたかった事は、キューブリックの「2001年宇宙の旅」の真似ごとだったんでしょう。しかし流石にこれは撮影、脚本、演出において、映画として公開するには問題がありすぎる。この人、ホントに映画の撮り方の勉強等をしてから作っているんでしょうか。その位、簡単に言うと下手くそ。先ずオープニングで車が一本道を走ってくるシーンから駄目ですが、何よりカメラをぐらぐら無駄に揺らし過ぎ!ぐらぐら揺らすのが最近の流行りだとでも思っているのでしょうか?密室劇のパートとの対比を出したかったんでしょうが、全然対比になってないよ!だってプロレスの試合シーンからカメラ固定されるんだもん。意味が分かりません。
脚本に関しては、最早崩壊レベル。崩壊というか、松本人志がずっと叫んでいるだけなんで、脚本云々の問題じゃないです。脚本も酷いですが、彼の演技も正直映画として見られる質では無いんじゃないでしょうか。大日本人の時は、まだ観れましたが、本作は観ている間余りにも苦痛でした。
誰も作ったことの無い映画を作ろうとする気概を持つのは結構ですが、それをするには多少は映画作りのノウハウ位は学んでおくべきだと思うんです。「2001年宇宙の旅」は話の複雑さだけでなく、映像面でも素晴らしかった。ちゃんとした技術の上に実験があるのです。彼がもし三作目を作る気があるのなら、松竹はその前に彼を映画学校に放り込んでください。