<ネタバレ>「男性は女性の感情が分からず、女性は男性の感情が分からない」 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>「男性は女性の感情が分からず、女性は男性の感情が分からない」と断ずる人々はいますが、私は誰でも異性的な感情を持っていると思うし、園子温監督が今回の映画を作るに当たり、「自分をどんどん女性に投影していき女性に完全に同化していき映画を撮った」というアプローチは別にいいと思います。
ただ私はこの映画に関してどれだけ女性に感情移入しようとも余りにも理解不能な箇所が多かったと言わざるを得ません。その意味で女性にこの映画を観てどう感じたか凄く興味があります。女になりきって園監督が撮った映画が、本当の女性に理解できないのであれば、それは全くの監督の自慰行為でしかないでしょう。
そして意図的にでしょうがわかり易すぎるキャラクター設定がちょっと引っかかりました。社会的に世間的に性的な満足が得られず欲求不満に陥った女性が売春・浮気に溺れていく。その女性等は婦人警官・大学の助教授・小説家の妻と来たもんだ。いくらなんでも浅薄すぎる設定ではないでしょうか?小説家の妻が「ウインナーいかがですか~?美味しいですよ~」って最早ギャグに見えてしまいました。
現代美術家の大竹伸朗の様な色彩の死体発見現場やラブホテルの内装の美術は一見の価値有り。三人の女優さんの惜しげもなく裸体を曝け出した演技も一見の価値有り。