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<ネタバレ>"クズ"の定義を巡る物語。主人公の住田は「俺はお前らクズとは違うんだ!立派な大人になるんだよ!」と吠えるが、父親を殺してしまい、通り魔殺人鬼と自分が同価なのを知り絶望する。そしてタクシードライバーのトラヴィスの様に世直しを始める。茶沢さんの言っていう通り、彼はかつての彼が唾を吐き捨てていたクズそのものになってしまっていた。じゃあクズから立ち直るにはどうすればいいのか?こんなゴミ以下の人生でどうやってクズよりマシな生活を送れるのか?そもそもクズって何だ?生活感の程度か、価値観の程度か、道徳観の程度か?河川敷の人々と、闇金業者達と、茶沢さんと、主人公と、その父親と具体的にどう違うのか?まあ色々なことを考えさせられました。今までの園監督のフィルモグラフィーですと、ここで更に突き離す作品が多かったですが、本作は15歳の少年にクズから立ち直る、再生する気力を取り戻すエンディングでホッとしました。だから東日本大震災の被災風景や、夜野さんの「彼は未来なんだ!」という台詞も心を打つ。上記の様なメッセージ性、緊張感を2時間ずっと持続させるエンターテイメント性、個々の役者の素晴らしい狂気スレスレの名演、全てが渾然一体となっていた。[良:1票]