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<ネタバレ>今回が5作目になる結構な長寿シリーズなものの、毎回監督が違う為なのか、良くも悪くも毎度違った雰囲気の作品になるのがこのシリーズの面白いところ。今回はハッキリ言って大味なスパイアクション映画としては想像以上の作品になっていたと思います。予告編で使われていた飛行機の外に張り付いたまま離陸してしまうアクションシーンがまさかのオープニング、そこからも殆どノンストップでアクションが続きます。序盤のオペラ上演中の攻防は静と動が入り混じってスリリングでしたし、水中でのミッションも息ができない設定なのでハラハラしっぱなしでした。こういう「ある難攻不落の場所に重要機密が保管されていてそれを盗む」というのはスパイアクション映画によくありがちな設定で、個人的には人がギリギリかいくぐれるレーザーが張り巡らされていたり、ご丁寧に部屋に繋がるダクトは人がぴったり抜けられるサイズだったりする展開には飽きているのですが、本作の場合は「そもそも機密を隠すための場所ではないので当然隙もある」という設定になっていて、この辺りも状況設定が巧みだと感心しました。
ストーリー面では、終盤になるまでヒロインが結局主人公の味方なのか敵なのか分からないのでアクション映画にしては珍しく先の展開が読めないのが良かったですね。また結局は、シンジケートとIMF、MI6の三つ巴の戦いなのも単純な1対1の構図になってない分、面白かった。ただ、流石にイーサン・ハントの記憶力には無理が無いだろうか……(汗)