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<ネタバレ>脚本に不満を持つのはナンセンスなので、僕はとても嫌いなのだが、この作品のラストだけは納得がいかない。イヤだ。
どこにでもいそうな少年のアイデアによって、
どこにでもいそうな人間達が「善」の循環を果たす。
だからこそ、視聴者側もいいようのない不思議な感情移入を共にしてきたのに、
ラストに無理やり少年を「聖人」に仕立ててしまった。
しかも、少年が勇気を出して「ペイフォワード」したことによる死。
これによって、一体どれだけの視聴者に「善」と「死」の連想を植えつけてしまったかわからない。
本当ならば、リピートで何回も観たい映画なのだが、どうも気がすすまないのは
そのせいだろう。本当にもったいない。
結局、僕の中ではラスト10分前で終了、ということでリピート鑑賞決定。
好きなシーンは、麻薬中毒の放浪者が、橋の上の自殺志願者を引きとめるところ。
「救うものが救われる」という世の不思議さを、うまく表現していた大好きなシーン。
せっかく魂を揺さぶるサブストーリーが随所にあったのに、
製作者サイドは「世の中をよくする」ことより「映画をよくする」を選択したようだ。
脚本にここまで不満を持つのは、この映画が最初で最後だと思う。[良:1票]