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<ネタバレ>製作された71年はアメリカン・ニュー・シネマの最盛期でスピルバーグも本作ではどことなくニュー・シネマっぽい雰囲気をパクっていますが、後半はとくに独自のスタイルで押し通してエンドまで持ってゆきまったく新しいジャンルの映画を作り上げてしまったのはもう天才のなせる業です。最後まで腕しか見せないトラックの運転手、すでに処女作で『JAWS』のスタイルを完成させているというのはただ驚くほかありません。エンコしたスクール・バスを押して“いい人”ぶって主人公マンのウラをかくシーンでは、もう完全にトラックが擬人化されちゃって観ているこっちまで鳥肌が立つ恐怖です。日本でもかなり早い時期にTV放映されていますのでスピルバーグのことは知れ渡っていましたが、まさかその後ハリウッドのキングになろうとは誰が予想したでしょうか。