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<ネタバレ>シャマランくんには、『シックスセンス』では「若いのにすげーテクニックを持ったやっちゃ!」と感嘆させられ、『アンブレイカブル』を観て「こいつは正真正銘の大バカだ!」と唖然とさせられたものですが、こわごわ観た本作は落ち着いて観れる出来でした。ただ観始めてからストーリー展開に既視感を強く感じてきまして、半ばぐらいのところで大昔にTVで観たロジャー・コーマンの『恐怖の獣人』とそっくりだと気がついたのです。まさかまさかとラストまで行くと、オチも一緒で「こりゃ翻案というかリメイクじゃん」と呆然としちゃいました。とは言え、私は決して本作をそれで否定するようなケチな料簡は持っていません、『恐怖の獣人』はアイデアはともかくとしてしょせんはC級映画ですし、そのプロットを現代に甦らせたシャマランの意欲は買いたいところです。あのロン・ハワードの娘は決して美人じゃないけど“盲目がゆえの怖いもの知らず的な勇気”を上手く演じていました、しかしやり過ぎで“ほんとに盲目かよ”と突っ込みたくなる部分がちょっと多すぎです。ネタばれしすぎるのであまり詳しく論じれませんが、そもそも「盲目のくせになんで怪物が近づいてくるのが判るんじゃ!」とだけは声を大にして言わせて下さい(笑)。シャマランくんはオリジナルなストーリーだと風呂敷を広げるだけで収拾がつかなくなる傾向が顕著なので、これからもリメイク・翻案ネタで勝負した方が賢明ですよ。