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<ネタバレ>ニコール・キッドマンは、ルネ・クレール版『奥さまは魔女(‘42)』のヴェロニカ・レイクを相当に意識した役作りだと思います。確かにこの映画でのキッドマンは可愛い(?)と言えなくもないけど、例の鼻ピクピクなどやたら顔のオーバーアクションを見せてくれるキャラなので、彼女の人工的な美しさでは相当無理がある演技になっているのでは。やっぱこの役はレネー・ゼルウィガーやリース・ウィザースプーンの様な顔芸が得意な女優の方が適役だったと思いますよ。 ミスキャストと言えばウィル・フェレルで、オリジナルを知っている人間には「こんなのダーリンじゃない!」と思わず叫びたくなってしまいます。脇をマイケル・ケインとシャーリー・マクレーンが固めてとっても豪華なのですが、マクレーンは中途半端なキャラで彼女の使い方としては実にもったいない。凝ったプロットですが、オリジナルを観てた人も知らない人も満足させられない失敗作です。[良:1票]