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<ネタバレ>近親者がまだ生存している人の伝記映画は撮るのが難しいですね。キンゼイ研究所はまるで乱交クラブみたいで、やっぱ相当な変人だったことは確かです。『ビューティフル・マインド』ほどじゃないけど、この映画のキンゼイ博士はこれでもかなり美化されていると言う指摘もあるそうです。でも、ドキュメンタリーや記録映画とは違って、伝記ものは本質的には実在人物をテーマにしたフィクションなのであり、俳優の演技とドラマの内容で評価すべきものでしょう。その観点からはあまり成功したとは言い難いですね。 しかし史実通りなんでしょうけど、キンゼイ博士の調査手法は統計学的には意義があったんでしょうか?支援していた大学の学長が「彼のレポートは大学の宣伝になった」と図らずも言うシーンもありましたが、結局マスコミを騒がせたけど実は学問的にはあまり価値がなかったとほのめかしている様に感じました。