<ネタバレ>長い、長すぎますよ、実話だし監督があのデヴィッド・フィンチャ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>長い、長すぎますよ、実話だし監督があのデヴィッド・フィンチャーだから想像通りだったけど、カタルシス皆無でエンディングですからどっと疲れました。ラストで空港で証言する男なんかもう誰だか判らなくなっていて、観返してみてやっと最初の事件で生き残った被害者だったと判ったぐらいです。ゾディアック事件を追う三人の物語だけど、殺人事件以外は何も起こらなかった様な淡々とした映像の積み重ねで、ここら辺はもろフィンチャー節ですね。でも緊張感の継続はさすがでして、ラスト30分のヒリヒリ感はまた格別です。ジェイク・ギレンホールが謎の男に地下室に招きいれられるシーンなんかはほんとゾッとさせられました。警察の管轄違いから起因する連携の悪さがまた観てる方のイライラを増大させてくれますし、刑事が『ダーティハリー』を観てて現実とのあまりの相違に腹を立てて席を立ってしまうところなんか、いかにもブラックな笑いを誘ってくれます。思ったのはクロエ・セヴィニ―やイライアス・コティーズといった渋い面々が脇やチョイ役を勤めているいるところで、フィンチャーという監督は想像以上にハリウッド俳優たちに支持されているみたいですね。