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<ネタバレ>本作は、ときどき出くわす「途中からテイストが変わって別の映画みたいになっちゃう」迷作のひとつだと思います。だいたいタッチからしてソダーバーグ・スタイルとタランティーノ風味をごった煮にした様な感じで、そこに登場人物たちの複雑怪奇な相関関係がプラスされるので、訳が判らんという感じです。要はこの監督、気持ちばかりが前に出過ぎて腕が追い付いていないということなんです。あのホテルに殺し屋たちが集まって来たらFBIがホテルを完全に封鎖しちゃって、それこそ『ザ・レイド』の雑居ビル状態になってみんなで殺し合う、という展開の方が面白かったんじゃないでしょうか。けっこう渋くてなおかつ派手なキャスティングですけど、この中でも知名度の高いベン・アフレックとレイ・リオッタが割とあっさりフェイドアウトしてしまうのはちょっと捻っていて面白かったです。まあレイ・リオッタはこの手の映画に出てくるとたいてい死にますけどね(笑)。