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<ネタバレ>うっかりしていました。中坊時代の自分にとって最大のトラウマ画像だったあの人面犬がこの映画のものだったなんて、私はてっきり人面犬は『悪魔のワルツ』にだけ登場したアイコンだと思っていました。ジャクリーン・ビゼット大好き少年だったけど『悪魔のワルツ』だけは怖くて観れなかったんですが、まさかこの歳になって予想もしない映画でご対面するとは…不覚でした。それにしてもなんの脈絡もなく突然登場して一瞬にして消えていった人面犬、もう監督の頭の中が理解できません。 冒頭から終りまで不安定なカメラワークと不気味な音楽、効果音としても街中に響くパトカーのサイレンが引っ切り無しで、こりゃあSFというよりホラーですね。徹底的に低予算で押し通せるプロットなのに、舞台を大都市にしてドナルド・サザーランドに火事を起こさせて反撃させたり、オリジナルよりもスケールアップさせた感が強いですね。そう言えば、第一作の監督ドン・シーゲルがタクシー運転手役でカメオ出演してます。その分オリジナルが持っていたアメリカの共産主義恐怖症のメタファーは薄れている感じがしますが、この設定自体は時代を超えて通用する何かがあるんじゃないでしょうか。