<ネタバレ>ヴィクトリア朝時代の列車強盗を題材にした小説を書いて自ら監督 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ヴィクトリア朝時代の列車強盗を題材にした小説を書いて自ら監督になって映画化していたとは、さすが才人マイケル・クライトンと呼ばせて頂きます。レトロなSLを存分に走らせて撮った後半のアクション・シークエンスは、鉄道マニアには堪えられんでしょうな。カプセル・ルームをそのまま載せただけで車内通路もない一等客車など当時の雰囲気が良く出ていますが、途中停車する駅だけはどう見ても現代風でちょっと残念でした。 ショーン・コネリーとドナルド・サザーランドの顔合わせと言うのはたぶん本作だけじゃないかと思いますが、なかなかイイ掛け合いを見せてくれます。ただこの映画ちょっと尺が短すぎたみたいで、スピィーディーな展開は良いんですけど登場人物たちの背景描写がほとんどないのはマイナスです。犯行からいきなり裁判、なんか20分はカットされてるんじゃないかと思うぐらいです。 ラストのコネリーとサザーランドの逃走シーンは英国伝統のピカレスク小説やその映画で良く観られるパターンで、思わずニヤリとさせられました。