すでにどなたかがご指摘の通り、とても後年に硫黄島二部作を撮る .. >(続きを読む)
すでにどなたかがご指摘の通り、とても後年に硫黄島二部作を撮る方とは思えないお気楽なストーリー。でも現代戦をテーマにした映画を撮ったのはこれが初めてだということは考慮してあげないといけないし、どちらかというと硫黄島二部作の方が「あのイーストウッドがこんなテイストの戦争映画が撮れるとは」と驚いたというのが正直な感想でした。あと『グラン・トリノ』の主人公の設定なんかもそうでしたが、イーストウッドが演じるキャラや周辺の登場人物でかつて海兵隊員だったというパターンが多いような気もします。こうなると「あなたのU.Sマリーン愛はどんだけだよ」と突っ込みたくなりますが、本人が従軍したのは陸軍だったというのはなんか面白くないですか。また彼の部下たちが絵に描いたような悪ガキばかりで全員いわゆるカラード(有色人種)であるのが、いかにもという感じです。いくらアメリカが関与する戦争がなかった時期とはいえ、全員志願兵の海兵隊がこんなにダレた雰囲気になるもんだろうか、まあそこはフィクションですから大目に見ましょう。 いくら何でもこんな爺さんが海兵隊にいるか、と思ってましたが良く考えるとこの時イーストウッド御大は56歳ですからかなりのふけメイクだったんでしょうね。というか『ダーティハリー』を始めたときはすでに40歳を過ぎていたというわけで、こりゃあこの人長生きするわけです。トム・ハイウェイ軍曹が引退して20年たった姿が、『グラン・トリノ』のウォルト・コワルスキーなのかな。