<ネタバレ>ラスヴェガス最初のカジノホテルを砂漠のど真ん中にゼロからおっ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ラスヴェガス最初のカジノホテルを砂漠のど真ん中にゼロからおっ建てるプロジェクトX的な感動巨編と思ったら、実はそれはマフィアの変人が思いついたことだったというお話です、と言ってしまったら身も蓋もないですかね。 基本的には本作はウォーレン・べィティのナルシズム映画なんでバグジーのキャラ建てに違和感があるのは当然で、どうせ撮るならジャック・ニコルソンに演じて欲しかったところです。マフィアの純愛物語として観ようとしても、ヒロインが稀代の悪女バージニア・ヒルなんだから感情移入出来る人は少ないでしょう。エンニオ・モリコーネの音楽も『アンタッチャブル』の使い回しみたいな印象で手抜きが感じられます。 主演のお二人が派手な大芝居をしてくれたおかげで、ハーヴェイ・カイテルとベン・キングスレーは渋めの演技が高評価されて得したんじゃないでしょうかね。同じラスベガスをテーマにしていても、スコセッシの『カジノ』には到底及ばない平凡な一本でした。