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<ネタバレ>ヴァーホーヴェンとルトガー・ハウアーが初めてコンビを組んだ作品ですが、ハウアーがひょっとして出演シーンの半分は全裸か半裸じゃないかと思えるほどの熱演(?)です。ヒッピーのような若い彫刻家ハウアーと良家の娘が出逢い、結婚し、別れ、そして再会して悲しい結末を迎えるある意味純粋なラブストーリーなんですが、そりゃ若いころとはいえヴァーホーヴェンですからエロ・グロ・ヴァイオレンス(+スカトロ)はちょっと文字にするのは憚る様な凄まじさです。ですけど、はっきり言ってわたくしこの映画好きです。ヴァーホーヴェンという人は本作では「性」の陰にいつも「死」をイメージさせることに拘っていますが、下品な表現のオンパレードの中にも普遍的な「青春のやるせなさ」として感じ取ることが出来ました。本作はヴァーホーヴェン作品の中で技術部門以外で唯一オスカーにノミネート(外国語映画賞)された映画です。もちろん受賞してはいませんが、こんなすさまじい作品をノミネートするとは、アカデミー協会も大したものです。