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たしか中学生の時だったと記憶していますがリバイバル上映で観ました。観客には大受けで爆笑の渦でしたが、いま見直してみますと大して笑えませんよね。何と言うか、ブレーク・エドワースの喜劇ってちょっとくど過ぎるんですよね。でもトニー・カーチスとジャック・レモンという『お熱いのがお好き』の黄金コンビの復活だけでも観る価値は十分です。ペーソスが持ち味のレモンにしては珍しいドタバタ演技ですけどあのけたたましいまでの笑い声はもうド迫力で、さすが名優です。カーチスのキラッと光る歯がこれまたベタですけど可笑しいんですよね。ナタリー・ウッドもこの頃がキャリアの頂点で、その美しさは輝きに満ち溢れています。そしてヘンリー・マンシーニの名曲中の名曲“The Sweetheart Tree”、もうこの曲を聴くだけで幸せな気分になります。 こういう雰囲気の映画は60年代以降には廃れてしまったみたいで、もう絶滅したジャンルと言えるでしょう。