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<ネタバレ>まあ~とにかく、アンナ・マニャーニのマシンガン(というよりも、もうそれはガトリング砲のレベル)をぶっ放している様なトークの凄まじさ、この女は喋ることで呼吸を続けてるんじゃないかと思わせるほどです。マナーは悪いは、娘のことになると人を押しのけるわ平気で割り込むは、我が国が誇るナニワのおばちゃんたちが束になっても到底かないません。ヴィスコンティも、本作では彼女に関しては何も演出してなかったんじゃないでしょうか。イタリアン・リアリズモで人情喜劇を撮ると言うヴィスコンティにしては珍しいジャンルですが、彼が脂の乗った時期ですから画造り・ドラマ展開ともに超絶的な技巧を見せてくれます。始めのうちは幼児虐待で警察に通報したくなるほどの狂乱ぶりを見せるアンナ・マニャーニですが、ラストで見せる母親としての高貴な決意は立派な名演でした。