<ネタバレ>元祖“漢泣き傭兵映画”として傭兵戦争アクションというジャンル .. >(続きを読む)
<ネタバレ>元祖“漢泣き傭兵映画”として傭兵戦争アクションというジャンルを築いた功績はこの映画にはあるんですけどね… 確かに脚本は秀逸で各キャラも立ちまくっているんですが、監督のアンドリュー・V・マクラグレンの演出力がそのレベルについて行けてないというのは残念なところです。この人ジョン・フォードの弟子で助監督としてフォード西部劇を支えてきた人なんですけど、ひとり立ちしてからはどうも冴えませんでしたね。この映画に限った事じゃないのですが、彼のアクション演出はどうも冗長でキレがないんですよね。言ってみれば昔の西部劇調の演出パターンから脱け出せなかったということです。あと、冒頭とラストに流される歌が、まるで角川春樹みたいなダサいセンスで最低。 リチャード・バートンはじめ傭兵メンバーはちょっとあり得ない様なオッサン軍団なんですが、これが皆いい味出してるんです。苦労して脱出できたのにリンバニは死んでしまうという結末は、傭兵の悲哀が色濃く漂っていて渋い。登場キャラの中では、“軽薄なジェームズ・ボンド”といった風情のロジャー・ムーアの役柄が私の好みです。