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<ネタバレ>確かに『人生狂想曲』のえげつなさには及ばないんですが、本作こそがもっとも洗練された(?)モンティ・パイソン映画じゃないでしょうか。低予算を逆手にとったパイソン・メンバーたちのひとり何役は彼らのお家芸でして、ここが笑えないとパイソン映画はしんどいでしょうね。でも「三頭の騎士」「ニッの騎士」「殺人ウサちゃん」などのわけのわからないキャラ群のインパクトは強烈ですし、なんといってもあのメタフィクショナルなエンディングはこの手の手法で撮られた映画の先駆けじゃないでしょうか。まあ日本じゃウディ・アレンかモンティ・パイソンかというぐらい一般受けしませんけど、こういう「頭のイイ奴が考えるギャグ」というのはわが国では存在しないジャンルですからねえ。だいたいからして『古事記』や『日本書紀』を徹底的にパロッたようなようなものですから、いろいろとその手のタブーが存在する邦画界では絶対に出てこない発想です。でも生きているうちに一度は観ておくべき価値のある一編だと思います。