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<ネタバレ>いやー、ここまで凄い映画だとは思ってませんでした、間違いなく傑作です。 冒頭のモノローグでスペイシーが殺されるのは判りますが、果たして誰が彼を殺すのかというサスペンスが良い緊張感を生んでぐいぐい観客を引っ張てゆく脚本の巧妙なこと! スペイシー家を含めて並んだ三軒の家のファミリーがみんなそろって変態であったり心の闇を抱えていたりと巧妙な人物造形なのがいいですね(あのゲイのカップルが一番まとも)。スペイシーの演技はあまりに絶妙で、まるで素でカメラの前に立っているみたいです。劇中にはストーリー上のトラップがかけられているのですが、ミーナ・スパーリのロリータぶりにはすっかり騙されましたよ。計算された脚本とカメラのシンクロも見事で、オスカー撮影賞受賞も納得です。本作のシチュエーションはウディ・アレンが撮ってもおかしくない様な題材ですが、ここまでグロテスクに昇華されれば、とんでもない結末とは言え本作は非常にソフィスケートされたコメディであることは間違いありません。