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<ネタバレ>考えてみると、ペキンパーは劇場公開の西部劇をあまり撮ってないんですよね(TVでは『ガン・スモーク』など多数を監督してますけど)。それでも少ない彼のフィルモグラフィの中では半数はウェスタンだというのは大したものです。本作はランドルフ・スコットとジョエル・マクリーの引退記念作みたいな感じで撮られていますが、全盛期のふたりを知らない私でもその存在感だけはひしひしと感じました。冒頭、自動車が登場したりして、ペキンパー・ウェスタンお決まりの「フロンティア時代の終焉」がこんな初期の作品からプロットに盛り込まれていんですね。結局、世間知らずの娘っ子の早まった行動が老雄ふたりの運命を翻弄した騒動だったわけですが、ジョエル・マクリーのラストの死にざまは実に印象的でした(そう言えば本作のマクリーって、『ワイルド・バンチ』の“パイク”ウィリアム・ホールデンに風貌からしてそっくりですね)。