<ネタバレ>いかにも大作ミュージカルという風情の『巴里のアメリカ人』の後 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>いかにも大作ミュージカルという風情の『巴里のアメリカ人』の後でこんな可愛らしい小品も創っていたなんて、さすが全盛期のMGMだけのことはあります。この映画はミュージカルと呼ばれていますが、使われている楽曲は有名な『ハイ・リリー・ハイ・ロー』だけと言ってしまえるほどのシンプルさ。オスカーを受賞していますが、ミュージカル映画音楽賞ではなく劇・喜劇映画音楽賞だったというのも納得です。 この映画自体がレスリー・キャロンのための企画みたいなもので、その彼女の輝きっぷりはもう胸キュンものです。ラストのバレエ・ダンスも良いんですが、やっぱり人形と『ハイ・リリー・ハイ・ロー』を歌うシーンの可憐さはこれからも語り継がれてゆくことでしょう。 DVD化されたのは良いんですが古いプリントのまんまでカラーが完全に変色してました。どこかデジタル・リマスター版をリリースしてくれませんかね。それだけの価値はある作品ですよ。