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<ネタバレ>テレビの洋画劇場に夢中だった私にとって、本作は特に思い入れが深い。中学の音楽の授業でボレロのレコードを聴かされた時には、この映画のダンサーの姿しか頭に浮かばなかった。今回久々に観ることができた「愛と哀しみのボレロ」。冒頭の「人生には2つか3つの物語しかない。しかし、それは何度も繰り返されるのだ」というテロップに今の自分の人生を重ねてしまった。この作品は沢山の人々の群像劇だが、私の人生も最初に観賞した当時とは印象が違い、ハイライトに映し出される人々の中の一人になったような気になってしまった。敵兵との間に生まれてしまった赤ん坊が大人になり、時代が変わるまで20年、その20年という年月は今年をさかのぼって考えると本作が出来た年月を当に越している。私の人生は本作を観賞してから戦争経験もなく30年経っているが、月日が経つのは早いもので…これからも大切にしていきたい作品だ。