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<ネタバレ> NHKで「山田洋次が選んだ名作100」という番組で紹介されて、若き日の田中邦衛さん目当てで観賞しました。
感想は、製作された44年前も今も、何一つ変わっていないんだなぁってこと。
東日本の震災で「仕事探そうにも住んでいたところ言ったら採用されないだろう…」と嘆いた人達の姿を観ました。
この映画の中でもヒロインが好きになった男性の後ろ姿を「あの人、ピカ(被爆者)よ」と言われるシーンがあります。
「学歴」「欲」「金」という言葉が頻繁に出てきます。
そして、それらを乗り越えようとする不器用だけど純粋な5人の兄弟たち。
そして、それぞれの兄弟たちにぶつかってくる世間体の波。
「いつか、そんなこと関係なくなる日が来るよ!きっと!!」
…否、皮肉にもそれだけが関係している現実が今ここにあります。
インターネットの普及でテレビや雑誌などのマスメディアが現実を捉えていない、この不信感。
この映画、当時はドラマ化もされていたそうですが、再び価値を見出されてもいい、とんでもない作品です。