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<ネタバレ> 最近は、パニックなのかモンスターなのか、ジャケット見ただけじゃわからない作品がけっこう多い。
いかにもスティーブンキングらしいB級映画だった。
今まで似たような作品が幾つ作られたのだろう、もはやタイトルすら思い出せない。
スティーブンキングのパニックホラーの売りはキャラクターの並べ方だと思う。
今回は、家族愛を大切にするポスターのデザイナー、現実的な目でしか物事を判断できない弁護士、全ては神様の思し召しという宗教かぶれのおばちゃんを対立させていくのが狙いだろうが、なんだかベタベタでストレスを感じた。
主人公と弁護士のやりとりは、まるでドリフのコントのようだ。「隊長~、あそこ、あそこにお化けが~」「何言ってる。そんなのいるわけないだろう!」って……この手の映画っていつもこうだ。
そして、「コイツは絶対死ぬ!」と思わせるキャラクターは必ず死ぬ。(まあ、死んでくれないと、よけいイラつくけど……)
こういうジャンルの映画って、閉鎖された場所で恐怖心を仰いだ後、主人公は必ずそこから脱出して展開を変えていくが、この映画、その後のオチはちょっとガッカリ……。
町自体は、これで平和になったってこと?
あんなデカイ怪物、戦車数台で倒せるなら、もっと早く解決できただろうに。
主人公と敵が最後に対決しないのは、物語の作り方自体に問題があるのではないかと思う。そういった点が、キング作品が批判を浴びているところだと思う。
でも鑑賞して、アッという間に終わったような気がする。
面白かったって事かな? そう! いかにも肉食のアメリカ人らしい、他人をさしおいても自分だけは助かろうというする精神は痛いくらい伝わってきた。
これと似た作品で、ジョン・カーペンター監督の「フォッグ」がある。