<ネタバレ> 浅丘ルリ子出演の第4弾。そして「男はつらいよ」最終作。
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<ネタバレ> 浅丘ルリ子出演の第4弾。そして「男はつらいよ」最終作。
最後の作品として最高かもしれないが、これ以上のものを作れと言われて作れる訳がない。全作品と比べるのは間違いである。
そもそも「寅さん」と現実社会問題の接点は全くなかった中で、「阪神大震災」の映像は、寅さんがリアルワールドに入ってきた最初で最後の作品ではないだろうか?
後藤久美子は寅さん映画のマドンナ役で最多出演と言われているが、寅さんの恋愛対象として演じたわけではないので、マドンナ役とは呼べないと思う。
私は吉岡秀隆が登場した頃から、「男はつらいよ」には興味を持てなくなった。
今回、浅丘ルリ子演じる「リリー」の4作品を連続して鑑賞したが、渥美さんは本当に若い! 皮肉にも、賠償さんをはじめ、トラ屋の人たちの老け込み様が際立って見えた。
手紙を読むことでストーリーを転がしているので、寅さんもリリーさんも凄く遠い存在に感じた。
歳を取ると恋愛は出来ないのだろうか?
渥美さんの体調が悪いのが原因だというのはわかってはいるが、満男のラブストーリーが主軸になるほど、年寄りは隅で生きなさいと言われているように思ってしまう。
しかし、この作品は最後の最後で感動的なラストを迎える。
それは他の作品を複数鑑賞した者だけが得られる感動なのだ。