<ネタバレ> ムショあがりの、咥えタバコの「天使」が、活気のない村に幸せ .. >(続きを読む)
<ネタバレ> ムショあがりの、咥えタバコの「天使」が、活気のない村に幸せをもたらすというのが、ヒネリがあって面白い。
閉鎖的な村というのは世界中どこも同じ。「田舎へ泊ろう」なんてテレビ番組観てると、住民はカメラ意識して本音をあまり言わないけど、本当はこの映画の雰囲気に近いと思う。だがそれを軽蔑してはいけない。自分たちはどうか?この閉鎖的な村の住民たちは普通の人間の普段通りの姿だ。
物語はありきたりな展開と言われればそれまでだが、主人公パーシーの生い立ちが自然な形で彼女自身を動かし、綿密に計算されたシナリオは、観ている者に「ああ、こうなってくれれば…」という形で進んでいく…ラスト直前までは問題なく。
この村は、彼女が命を捧げなければ変わらなかったのだろうか?しかし、作り手としては譲れなかったのだろう。先住民の物語をさりげなく布石にして命の尊さを伝えている。
最後に流れるコンクールの優勝作品で文中にあった「チャンスを与えてあげよう」という言葉が、この映画のテーマだと思う。
それにしても、エレン・バースティンは歳とった…気づいた人どれくらいいるだろうか?「エクソシスト」に出ていたリンダ・ブレアの母役の女優です。懐かしいなぁ…私はそっちのほうにばかり目が向いてしまった。
2019年、再鑑賞
意外とつまんなかった。
ラストでヒロインが死ぬ展開に無理があって救いがない。
初見では8点でしたが、今回は6点。