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<ネタバレ> 消炎反応の理屈や姪の部屋にバックルを隠す意味などの突っ込みは抜きにして、犯人のルースがとても哀れで悲しくなってきます。
恋人を姉に取られた過去、自分が産んだ娘を姪と呼ばなければならない現在、そして唯一自分に残された赤字経営の美術館の未来……。
彼女は最後に残された物を人の手に渡したくなかっただけなのです。
人の死については誰だって「死」を思い出すものでしょう?
その言葉にコロンボは、「そして殺人は殺人を思い出させる……」
コロンボは、もはや時効(?)になった姉の旦那(かつてルースの恋人)の死と現代の死を天秤に掛けさせ、ルースは、過去を封印する方を選ぶ。
ラストシーン、コロンボにエスコートさせ、部屋を出ていくルースの後ろ姿に胸が痛みました。[良:2票]