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<ネタバレ>『ニュー・シネマ・パラダイス』に感動し『海の上のピアニスト』でガックリした僕だったので「期待半分」で観ました。で、面白かったです! ただ、ラストシーンのお店にいく前にもうワンクッション話があって欲しかったですね。いいラストではありますが唐突でした。この物語は、言ってみれば「シールド」に関する話だなと思いました。誰しも、いくぶんは「誰にも侵害されない一人の場所」みたいなものがあると思います。場所でなくても「墓場まで持っていく秘密」だとか、セキュリティソフトやファイアーウォールで護っているパソコンの中身だとか。そういう「自分以外の誰も寄せ付けない場所」を護っているシールドについての話だったと、僕はそう思いました。そういうシールドで護っている何かと「愛」はどっちが価値があるのか、失った時にたまらないのはどっちなのか、そういうことを問われたな~と…僕には初めての問いでした。 トロイの木馬でしたね~。 「ガーン、かわいそうじゃん」と思えたりしますが、主人公はさんざんズルして貴重な芸術を閉じ込めて独り占めしてたんだし、愛した人の家からコッソリ物を持ち出していたんだから、そのツケを払ったと思えば、そう残酷な話でもないと思います。